シリア難民のテレビ映像は子供に見せるべきか

先日たまたまテレビのニュース番組を見ていたのですが、シリアにいる子供達がSNSで助けを呼んでいるという内容を取り上げており、現地の倒壊した建物や怪我をしている人の映像が流れました。

 

ほんの数分間のニュースでしたが、そのわずかな時間で流血している人の映像や泣き叫ぶ子供、ライフル銃を片手に子供を保護している武装部隊の様子が次から次へと映り、それまでおもちゃで遊んでいた五歳の娘はテレビに釘付けになりました。とっさにチャンネルを変えるべきかどうか迷いましたが、迷っている間に違うニュースになりました。

 

今まで見てきた映像とは全く異なり比較的刺激的な映像だったので娘が心配でしたが、ニュースが切り替わるやいなや、娘はわたしに質問をしてきました。

 

 

「なんであの子は助けてって言っているの?」

 

「この子のパパとママはどこにいるの?」

 

「なんで死んじゃったの?」

 

「どうして殺されたの?」

 

「誰が殺したの?」

 

 

平和な日本で生まれ育ち、危険とかけ離れた生活をしていると、今この時間に命の危険を感じながら生きている子供達がいるということがなかなか実感できません。

 

絵本を読んでいて「死にました」とさらっと書いてあることがありますが、娘はまだ5歳ですし「死」を身近で経験していないのでうまく理解できていません。

 

今回のシリアのニュースに関しては、自分の親が殺されてしまった、もしくは離れ離れになってしまったという事実がテレビの向こうの世界で現実に起こっています。娘には「悪い人が殺したんだよ」「パパとママは死んじゃったからもう会えなくなっちゃったんだよ」と伝えましたが、「テロ」は子供への説明が難しいですし、まだ詳細までは知らなくていいかなとも思い、多くは触れずに話題を変えました。

 

しかし、世界にはテレビに映っていた子のように命の危険がすぐそばにあり、明日への希望を断たれてしまうという日常を送る人もいるという事実は子供だからといって隠す必要はありませんので今後も娘にそれとなく伝えていきたいな、と思わされました。

 

以前BSでシリア難民の家族に何年も密着したドキュメンタリー番組を偶然に見ました(一人で見ました)。死と隣り合わせの過酷な環境から逃れるべく隣国へ家族全員で避難をしたのですが、そこではシリアから来たことで差別を受け、明日への希望も光も何もないとはこういうことか、と思わされる番組でした。こういう番組があるおかげで日本にいながら現地の様子を深くまで見られます。自分の環境に感謝もできました。今回娘とたまたま見たシリアのニュースはこのドキュメンタリーを思い出させ、その番組で密着されたシリア人の家族はその後どうなったのかが気になります。どうか全員が無事でありますように。

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