《アメリカ留学》数学の授業がオススメなわけとは。

英語

アメリカへ大学留学をしていたのは今からもう15年ほど前のことです。大学留学とは言ってもわたしが通っていたのはコミュニティカレッジで2年制の学校です。4年制の大学よりは授業料が安かったのと、望めば4年制の大学へ編入できることもあってコミュニティカレッジを選びました。

 

約2年間の留学で、卒業するために様々な授業を受けましたが、中でも一番多く受けた科目は「数学」です。

 

アメリカでの数学の授業は想像していたよりも面白くて、日本での数学の授業と全然違い、とても楽しめました。今回はアメリカで数学の授業を受ける楽しさを伝えたいと思います。

 

1. あくまで英語を学ぶためのツールとしてスタート

アメリカの学校で学期ごとに授業を選択するときに悩んだのが何を受けるか。必須科目がたくさんある中からの選択ですが、ぜひ最初に受けておきたいと思ったのが「基礎的な数学」でした。私が最初に受けた数学のクラスは、分数の足し算引き算などの数学として超基礎的な内容です。

 

「いやいや、分数の足し算なんて大学で学ぶことじゃないでしょ」と思われるでしょうが、私の目的は「英語で数学を学ぶ」のに慣れることでした。

 

具体的に言えば、

 

◉「5分の3」や「2の5乗」

◉ 分数の割り算の時には分子と分母をひっくり返す

 

といった表現は英語でどう言うのか全然知りませんでした。

 

問題はとても簡単に解けるけれど、それをどう解いたのか英語で説明できないですし、英語でどう表現するのかを学ぶためにあえて簡単なクラスを選びました。そのおかげで先生や生徒がどう英語で数学を表現するのかを逃さず聞くことに徹することができました。

 

2. アメリカ人は数学が苦手?

超基礎的な数学のクラスでは、数学があまり得意ではない人が多くいました。日本人であればささっと解ける問題でも、わざわざ計算機を用いて解いていたり、上手くできなくて「F***!」と大きな声で言う生徒もいました。コミュニティカレッジは若い生徒だけではなく、社会人の方など年齢が様々でしたが、これだけ簡単な数学も初めて教わったかのような反応を示している人が多かったので「日本の数学は進んでいる?!」と思われましたが、総じてなかなか面白い環境でした。

 

日本との大きな違いは、アメリカ人はわからない時ははっきりわからないと言うことです。そして先生は理解度が低い生徒に合わせて何度も何度も説明していましたので、私としては英語の勉強にはちょうど良かったです。

 

結果として上のクラスに行けば行くほど基礎的なクラスを受けておいて良かったと心から思えましたし、数学で単位を取ることが比較的簡単であることもあり、その後もレベルを上げて数学のクラスを受けました。

 

3. 筆記テスト以外にも評価対象になるものがある

日本の数学の授業との大きな違いは、筆記テスト以外にプロジェクトが何度かあることです。

 

数学にプロジェクト?と思われる方も多いと思いますが、実際に行うことは数名のグループである問題を一緒に解き、解答までのプロセスを書類にまとめて提出をするというものです。プロジェクトも出来も評価対象になるので、筆記テストだけ頑張ればいいというわけではありません。

 

実際に私が行ったプロジェクトのひとつは「どこかの建物の高さを角度を計って計算する」というものでした。ちょうど三角形のサインコサインタンジェントを学んでいる時のプロジェクトです。私ともう一人の生徒と二人で取り組むものでした。

 

互いの時間が空いている時に待ち合わせをしてダウンタウンに向かい、お手製の大きな分度器を用いて角度を計ってショッピングモールの高さを測りました。プロジェクトに許される期間が1週間ほどあるので、その間互いに電話をして割り出した答えが互いにあっているか、どういう計算をしたのかなどすり合わせました。

 

先生にもよりますが、1学期のうちに1〜3個のプロジェクトがありますが、アメリカ人はプロジェクトを好んでいたように感じました。というのも筆記テストだけで評価を受けるのでは、あまり良い成績にならないということのようでした。プロジェクトの数が多ければ筆記テストの結果の比重が減りますからね。私としては筆記テストだけで評価を受けるのが当たり前なので、時間を割かれるプロジェクトは正直好んでいませんでしたが、良い経験ができました。

 

まとめ

私は高校の時は文系で、進路としては留学を視野に入れていたため、高校2年から数学は受けていませんでした。かなり久しぶりに数学をアメリカで受けることになり、最初は戸惑いましたが、結果としてとても有意義なものとなりました。

 

実際に卒業するまでの約2年間の留学中に数学は毎回レベルを上げながら何個も受けました。文系の科目の場合は教科書を何度も読み、小論文も書いたり、と英語力がかなり必要ですしかなりの時間と労力が伴った上に、英語力が足りないことで自己嫌悪に陥ることもしばしば。それに反して数学は、解き方を覚えるというだけですので、私にとってある意味「楽」な部類に入るのも事実です。私自身数学に対して苦手意識がなかったこともあり、良い評価がもらえるであろうとあえて意識して数学を選んでいたのもあります。

 

数学に関してだけではないですが、外国人とともに授業を受けるという環境はかなり刺激的でした。とはいえ、アメリカ留学中はクラスについて行くだけで精一杯で良い成績をもらえることは二の次という状況だったので、数学に「逃げ」たのは精神衛生上必要だったとも言えますね。今となってはなんとも懐かしい思い出です。

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