外資系企業で働くってどんな感じなのだろう。英語がペラペラじゃないといけないの?そんな疑問にお答えします。

外資系企業
「外資系企業で働く」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか。

 

会議は全部英語で行われる?
社員は外国人だらけ?

英語ができないと採用してもらえない?

 

今まで外国人と関わったことがない方や外国人と働いたことがない方にとっては、外資系企業で働くこと自体が選択肢にない方も多いことでしょう。しかし、外資系企業は日本企業と比べて有給取得率が高かったり、オンオフがはっきりしている分、休みやすい環境だったりとメリットも多くあります。

 

実際に外資系企業で10年以上働いてきた筆者の経験に基づいて、外資系企業で働くことがどんな感じなのか、まとめてみました。すべての外資系企業に当てはまるわけではないので、参考程度にお読みくださいね。

 

1. 外国人の数は意外と少ない

外資系企業のオフィスには外人がゴロゴロいるイメージがあると思いますが、私が実際に10年以上勤めた会社では、全従業員のうち外国人の割合は10%未満でした。つまり、ほとんど日本人従業員ということです。

 

外国人割合が多いのは社長を筆頭に、各部署を統括する部長クラスなど、主要なポジションについていることがほとんどでしたが、それでも半分以上は日本人です。むしろ、平社員で外国人というのはとてもとても少ないというのが現実です。

 

もし外資系企業に勤めることになった場合、ご自身が所属する部署に外国人がいるのかどうか気になるところですよね。しかし、外国人の割合が少ないことから、直属の上司が日本人である可能性は大いにあります。

 

ただし、日本に進出したばかりの企業ですと、外国人比率が上がります。私が勤めていた会社は、日本進出したばかりの頃は外国人がゴロゴロおり、外国に来ているかのようでした。しかし年月が経つにつれて比率がぐんぐん落ち、10%以下になったというわけです。

 

2. 外国人社員の出身地は様々

会社にもよりますが、世界中に展開している企業であれば、外国人社員の出身地は下記の通りさまざまです。

 

北米
ヨーロッパ
オセアニア
アジア
北欧

 

「外国人」とひとくくりに言っても、出身国によってキャラクターが全く違います。例えば見た目が似ている白人だとしても、欧米人と北欧人では特徴が異なります。「外国人って大雑把」と思っていた自分の固定概念を崩されることが多く、良い発見となりとても面白いです。

 

また、外国人社員は基本的に全員英語を話せますが、それぞれの母国語のアクセントがでるので、学校で聞いていた英語とは一味もふた味も違う独特の英語を話される方が多くいらっしゃいます。英語がある程度できる方でも、アクセントの強い英語を理解するのに苦労するかもしれません。中には日本語がとても流暢な方も多くいらっしゃいますので驚かされることも多くありました。

 

3.  英語ができないと採用してもらえないのか

TOEICや英検など、応募時に「必須」と書いてない限り必要ありません。たとえ必須だとしても、実際に入社した後英語を使う機会がそんなにないということもよくあります。

 

外資系企業の採用の場合は、英語力よりも社風にあう人柄なのかを重要視していることが多いです。つまり、英語が全くできなくても、その会社の経営理念や考え方などにあっていると判断されれば十分に受かる可能性があるわけです(応募するポジションによっては英語でコミュニケーションが取れることが必須の場合もあり)。

 

ただし、英語が全くできないまま採用されたとしても、マネージャーなどの主要ポジションへ昇進を望んでいる場合は、英語力を身につける必要があります。書く力もそうですが、話す力と聞く力もそれ以上に大切です。というのも、上の階級に行けば行くほど外国人比率が上がるので、英語で話すこと、口頭の指示や英語での会議の内容が即座に理解できないといけない場面が多くあり、英語でのプレゼンテーションをする機会も増えるからです。

 

4. 会議は英語か日本語か

外資系企業でなくても、すべての会議は英語で行うという決まりがある会社もあるようですが、必ずしもすべてが英語で行われるわけではありません。日本人ばかりが集まるチームミーティングくらいの少人数の会議であれば、日本語で進める方が効率的ですのでそのようにされることが多くあります。

 

しかし英語か日本語か、についてはその会議を取り仕切る方、もしくは出席する方々の上司の方の意向が反映されますので、中には日本人しかいなくても英語オンリーを掲げる方もいらっしゃいます。そういう時は大抵英語が得意な方しか発言しなかったり、英語が苦手な方にとっては会議の内容が半分くらいしかわからなかったという事態になります。そのリスクを負ってまでして英語オンリーにしている場合は基本的に社員の英語力を底上げしたいという思惑がありますね。

 

5. 外国人社員はどこで採用されているのか

外国人社員はどのように採用が決まっているのか、大きく分けて2パターンありますのでみていきましょう。

5-1. 現地採用

ここで言う現地とは日本のことです。日本で採用情報を確認して本人自ら応募して採用されるというパターンが現地採用です。

 

現地採用で応募してくる外国人はすでに日本の他の会社で働いていて転職として応募する方、日本へ留学中にアルバイトとして応募してくる方、配偶者が日本人で日本に住み始めたばかりの方など、背景は様々ですが、ほとんどの方がすでに日本で生活をしているため、日本語ができる方が多いです。

 

5-2. 外国の支社/本社から日本法人に異動

もう一つの採用としては、すでに海外の支社などで採用されている上で日本に来るというパターンです。

こういった方たちはマネージャー職、スペシャリストポジションなどの、主要ポジションであることが大半です。また、一時的なプロジェクトのためだけに数か月のみ日本へ異動する、ということもあります。
なお、現地採用よりも、海外で採用をされて日本へ異動して働く方の方がお給料が高いようです。

 

6. 飲み会やパーティーが多いのか

外国人はパーティー好きなイメージありますよね。実際はというと、私が勤めていた会社では、年に一回クリスマスパーティーがありました。この日だけは誰も残業などせず、時間通りにパーティー会場へ行くことになっていました。

 

クリスマス以外ですと、チームの結束を強めるために年に数回飲み会がありました。この飲み会代金は会社負担でした(上限あり)が、たいていの方々は、幼いお子さんがいない限り参加されていました。

 

しかし、日本の企業にありがちな断りづらい飲み会などはありませんでしたね。マネージャー職の人たちも、仕事が終わったらプライベートの時間だという意識が高い方ばかりなので、オンとオフがはっきりしていたため、気が楽でした。実際に様々な国の方と働いていると、息抜きがとても上手な人が多いです。

 

7. 実力がないと給料があがらないのか

外資系企業は、年功序列ではなく、実力主義というイメージがあると思います。全ての外資系企業にあてはまるかどうかはわかりませんが、少なくとも私が勤めていた会社は確実に実力主義でした。

 

とはいっても、やはり上司にどれだけ信頼されていて気に入られているかという部分も必要な要素であるため、どんなに仕事ができても上司とウマが合わなければなかなか昇進できないこともありますし、評価がよくない場合は降格されることもあります。

 

今までは部下だった人がいつの間にか自分より上のポジションに昇進していることもありますし、年齢と関係なく若い人でもマネージャーになっています。どれだけ自分を売り込むのがうまいか、やる気があるか、といったところが見られています。

 

昇進しないとしても、同じ職務を遂行している場合、給料は一年間のパフォーマンス次第で上がるかそのままか決まります。期待以上の働きをしたと自他共に認められる場合は、給料のベースになる額がが年に一回、数パーセント上がります。しかしさほど大きな額ではないので、給料をわかりやすく上げたければ昇進するしか道はありません。

 

なお、私の会社は年俸制だったので、ボーナスはありませんでした。

 

8. 人事異動は断れる?

外資系企業は、組織変更が盛んに行われます。毎年のように組織編成が行われるかと思えば、上司が異動をして新しい人が着任するなんてこともよくあります。

 

実際に私の会社では、空いているポジションがあれば社内で公募をし、基本的に誰でも応募ができるという仕組みがあったのもあり、ところてん方式でいろんなポジションに穴が開くこともよくある話でした。

 

また、会社の組織変更に伴って、自分の意に反して異動を提示されることがあります。普通であれば、例え不本意でも、希望していなくても異動を提示されれば従う(もしくは退職する)ことになりますが、私の会社は断ってもオッケーでした。社員の希望、意見を尊重するという経営理念があるためです。これは本人にとってはとてもありがたいことですが、経営側、マネージャー側からしたら困りものですね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。外資系企業の雰囲気が少しは伝わりましたでしょうか。イメージ通りのところもあれば、新たな発見となったこともあるでしょう。

 

定年退職をするまでずっと外資系企業で勤め上げる覚悟がおありの場合、外国人との接点がより増えるので英語力は磨くべきですし、ユーモアのセンスも磨いておくと良いでしょう。実力主義なのでなかなか思うようにいかないことも多いでしょうが、手本となるような方をよく観察して、自分に取り入れて自分をブラッシュアップさせて頑張るしかありません。

 

私は10年以上同じ外資系企業で働きましたが、組織変更が多いことがやはり精神的にストレスでした。部長が変わることで、今までのやり方がガラリと変わったり、自分が所属している場所が解散する可能性もあります。それを毎年気にしながら、私はいつまで働けるのだろうと漠然と不安を抱えていたのは事実です。

 

上をひたすら目指してバリバリ働く人にはとても外資系企業はあっていると思いますが、私のように落ち着いて上を目指していない現状維持を望んでいる人には外資系企業で働くことは負担になるかもしれませんね。

 

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